照明灯
服部 剛

朝の古びた駅舎で
ペンキのはげた屋根上から
剥き出しの大きな電球が
辺りをそっと照らしている

ひとり、ふたり
音も無く通り過ぎ

これから街へ出てゆく、私も
何者かに淡く照らされて
今を生きている  






自由詩 照明灯 Copyright 服部 剛 2017-10-20 20:04:22
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