馬込文士村にて―萩原朔太郎住居跡―
服部 剛

朔太郎住居跡へゆく、途中
路面にくしゃり潰れた柿はあり
(種は、離れて落ちており)

あわれな柿の橙色の只中に
くっきりとしたへたの渦巻く瞳が
遠い過去から
しゃがんで覗く、僕を視ている  




  




  






自由詩 馬込文士村にて―萩原朔太郎住居跡― Copyright 服部 剛 2017-10-13 20:56:24
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