不幸
kino125

不幸はいつでも舌舐めずりして
私を連れ去り

抜けることができない
底なし沼に落す

足掻けば足掻くほど
不幸は喜び涎を垂らす


だから
私は 身を預けて 抵抗しない

もう終わった 私
何も感じない

むしろ
不幸は私の生への刺激

不幸さん
もっと苦痛を もっと苦しめて

それを私は
舌舐めずりして 待っている


自由詩 不幸 Copyright kino125 2017-09-20 09:03:44
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