いつも笑ってた
藤鈴呼


夏には 黄色い向日葵
昼には 大きな 太陽

光の色合いは
凡そ そんな イメージ

歪んだ心を もっと傾げて
肩凝りが する位に 曲げた首を
何とか 支えたいと
頬杖を付く

ツクツクホウシの鳴き声が
ツクツクファイヤーに聞こえた瞬間

真一文字に結んだ唇が
ふっと上気する

ファイヤー 夕焼けの色
これから 沈んで行くから
もう 会えないのだと 嘆く

今宵の月を
連想する暇も ない程に
疲れ果て 眠る

訪れた闇が この世の全てと絶望し
這い上がる術が 見出せないなら
月明かりに 照らされた身も
哀しいままだから

一条の光でもって
今度は 星に 祈りを込める

流星群の季節には
未だ 遠いけれど

そっと重ねた影が
わたくしの 両腕

まだ 丸を 描けるから
きっと 大丈夫だと
呪文を 唱える

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自由詩 いつも笑ってた Copyright 藤鈴呼 2017-09-13 18:31:02
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