秋葉竹

夢の雪ちいさな口でほほえんで屋上からみるつぎはぎの鳥

虫の歌西からくずれるどしゃ降りにだまされて泣く銀の天秤

恋愛運気になるおみくじひきました仮免だけど誘っていいかな

ぬれる文字ぬれる髪の毛ぬれる爪冷たい口あけ小雨を吐き捨て

お帽子をお取りになって暖炉には投げ入れないでね御機嫌ようの火

赤くても味はもちろん砂糖です本でみつけた不気味な足跡

サヨウナラ雪のみるゆめ眼に刺さるこころに荊とライオンの牙


短歌Copyright 秋葉竹 2017-09-05 23:47:37
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