冷たい欲望
星丘涙

私の欲望にふれてみた
とても冷たかった
まるで氷のように
冷たかった
そこには愛はなかった
ひとかけらもなかった
とても悲しかった
欲望は私のうしろに
ずっとついてきた
まるで影のように
ついてきた
私には満たされない
なにかがあった
それは何時も
欲しがっていた
満たされたいと
欲しがっていた
わたしはその正体を
知っていた
それは死ななかった
決して死ななかった


自由詩 冷たい欲望 Copyright 星丘涙 2017-08-21 18:07:33縦
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