紛うことなき暗闇に
藤鈴呼


隙間を埋める
魂の光

神々しさなど
あるものか

気味の悪さに
埋もれた夜

ササクレるには
未だ早い

ツメが 必ず伸びて
白く 染まるから

別に 今流行りの
ジェルネイルなんて
必要ない

指の綺麗な女性の
美しい切っ先を
眺めながらの
言い訳

良い訳は 無いじゃない
光の無い世界には
煌めきなど
存在せぬと

何故 云えたものか
なぜ 癒えたものか

撫ぜた手に
隙間が 埋まる

響く 重低音
胸の奥よりも
もっと 深く

美しく 流れる
空気感が 好き

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°


自由詩 紛うことなき暗闇に Copyright 藤鈴呼 2017-08-03 09:29:37
notebook Home 戻る  過去 未来