強く焦がれ 強く漕がれ
komasen333

しどろもどろでも
かければよかったんだ    
この声を


趣くままに
肩肘張らずに   
かけるべきだった声で
もがいている今がある


最後の最後まで
自信らしい自信をもてなかった
何がいいんだろうって
何もないっていうのに
がっかりするだけだろうなって


自身に酔いながら
それ以上に失望しながら
あの頃から今の今まで  


気のせい
だったかもしれない
そのやさしさを繰り返している
支えられてしまっている 今でも


強く強く
愛していました
届かない
ほどの歳月が
経ったからこそ言えること
色んな色彩でしたためている


初めて強く
自分を信じてみてもいいかなと
思えたのは
あなたたちと出会えたからでした


顔が赤くなるのを
必死に抑えるので背一杯でした  
あの頃のボクには


一つ一つの言葉を
一つ一つの声色を     
気にしないふりで気にしてばかりいました


一つ一つの仕草に
一つ一つの表情に    
気にしないふりで焦がれてばかりいました


一つ一つの眼差しが
一つ一つの微笑みが   
あの頃のボクも今の僕も形成してくれました


強く強く
思い続けた歳月の分だけ 
とめどなく流れ


厄介なもんだな  涙って
厄介なもんだな  記憶って


強く強く
思い続けた歳月の分だけ
とめどなく滲んで


厄介なもんだな  過去って
厄介なもんだな  存在感って


愛していました  
強く強く
届かないと
わかったからこそ言えること
色んな感覚で色づけています   
ずっと ずっと そっと


自由詩 強く焦がれ 強く漕がれ Copyright komasen333 2017-07-13 14:59:46縦
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