君は そらまめ
藤鈴呼


天井に 空豆が 張り付いている
暑い 夏の午後
美味しそうだナ
ビールでも 飲みたいな

いや 違うヨ?
ちょっと ちゃんと見てみて おくんなせえ
青空の向こうから 声がして 見上げると
白い雲 ぷかぷか
誰かが 何時か くゆらした紫煙に
鼻ごと ひん曲がったような 記憶まで
ゆらゆら 流れてく

身体の凡てが 丁度ハマるから
甚く 心地 良いんです
お茶を一口 飲んだ後の
ぷはぁ~っ と言うような音で
君が 呟く

此処は 天井ではなく 門構え
護って下さるのは 豪く 嬉しいが
門構えの仕事も 大変と見えて
ちょいと 顔を 洗いたいって 申します
雑巾片手に 迷う朝
ビクンと 身体を震わせて
キミは 飛びあがった

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自由詩 君は そらまめ Copyright 藤鈴呼 2017-07-04 19:46:09
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