詩日記
水宮うみ


最近詩が書けない。
何故なんだろう。書きたいことがないのか、書きたいことがあるのに書けないのか。
おそらく、書きたいことがないんだろう。自分の傾向を鑑みるに、書きたいことがあれば時間をかけて考え、詩を完成させることができる。
どうすれば書きたいことができるんだろう。きっと、興味を持つことができたとき、それについて書きたいと思うのだろう。色んな事に挑戦し、体験してみること。そのことで詩が書けるようになるのだろう。
とはいえ、今日体験の機会を自分から捨ててしまっていたことに気付いた。牧場に行かないかと言われたが断ったのだ。理由は一つ、ただただ休みたかったのだ。だってフューチャーベース聴きたいし……少女漫画読みたいし……
もし牧場へ行ったなら、動物についての詩が書けたかもしれない。動物についての詩なんて書いたことはないから、きっと新境地の詩になったことだろう。
と書いているうちに、詩が出来た。どうぞ読んで頂きたい。

「動物」
動物は詩なんて書かない。
だって言葉を知らないから。文字を打てないから。
なのになんで、動物は詩人みたいに素敵なんだろう。
きっと、多くを語らない美しさを知っているからなんだね。
僕も、動物について、多くは語らないことにする。

いやはや、日記を書いてみるという体験によって、詩が出来てしまった。日記なんてものも、書いてみるものである。今日の、牧場に行かないという選択をした怠惰も、日記を書くという挑戦をしたことでどうか許してほしい。



散文(批評随筆小説等) 詩日記 Copyright 水宮うみ 2017-06-15 20:26:29
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