凝視
小川麻由美
どれでもないどれか
力を振り絞って目を開き
真ん前にある一点
それを凝視することに
価値を見出した
私はあなたでもある
目を開く
網膜に何が映っているのか
それは重要ではない
その行動が第一歩である
一点を凝視する
繰り返し繰り返し
自分で自分に言い聞かせる
その作業は重要である
価値を見出す
集中した脳は
私を強くさせる
気付きこそ価値がある
どれでもないどれかは
なんでもないなにかでもある
私はあなたでもあり
あなたは私でもある
自由詩
凝視
Copyright
小川麻由美
2017-06-15 16:09:45