見かけ倒し
新人さん

蝸牛の中身が暴露される
申し分のない肉体
ピンク色の肌身はうねりをもっている
海みたいなうねり
ずっと昔みんな海だった
その証拠に水分は我々と敵対しない
どんな乱射にも耐えうる水分
水を飲んでゆっくりと歩けば
標識が見える

『ここから先は山そして砂漠そして城』

ずっと真珠を探しているのなら
こんなところまで歩かない方がいいのさ


自由詩 見かけ倒し Copyright 新人さん 2017-05-25 00:04:45
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