わたしたちは同じ筈なのに遅れ
わたしたちは同じハズなのにずれる

ｘ軸上の点にいるわたしと
ｙ軸上を歩くわたしは
永遠に交わることがなかった
同じ概念のはずなのに

この時間を咀嚼するわたしたちは
この場所を同時に味わうことはできない
隣にいる筈なのに

ここから見る月を
あなたは見ることは出来ないように
そこから見る星を
わたしは見ることが出来ないように

わたしたちは同じハズなのに触れず
わたしたちは同じはずなのに聞こえず

ｘにあなたを置く事はできず
ｙにわたしが要る事もなく
永遠を誓ったとしても
同じ星に生きようと

この時間はあなたの居るものと違って
この場所はあなたの居るものと違って
重なり合いたいと願った筈なのに

わたしたちは愚者であるハズなのに
わたしたちは同じはずなのに

Alternativeを迫るこの世界が
Alternativeを迫るあなたが
Alternativeを迫るわたしが

違うAlternativesを差し出し
同じAlternativesを捨てようとも

わたしたちは同じであるべきで
わたしたちは同じ筈なのだから

選んだものが違ったとしても
それを愛し
それが時間になり
それが場所になり
それがわたしになり
それがあなたになり
隣に居てくれるのなら

同じで居ることが愚かでも
二人で居よう
それが同じ気持ちの筈なのだから