漂白の甘さのための詩
日々野いずる

角が取れてまろい円形へにじりよる
鋭角な線で作り上げられていた
じわり染みに浸され崩れていく真白の楽園

ぴんと張った美に尽きる漂白の結晶
ひとつふたつと沈んで溶け切り
微睡む甘さをもたらして
私の頭を撫でている




自由詩 漂白の甘さのための詩 Copyright 日々野いずる 2017-04-23 21:43:55
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