棘の角度
藤鈴呼


蕾のような薔薇は
これから咲き誇る美しさを秘めているようで
ちょっと わくわくする

華拓いた瞬間
見詰める瞳の煌めきを
全身に 浴びること

互いに
前進して 行くことをも
知っているような

誇りに 満ちている
そんな 表情

埃は 避けて
アスファルトに映える色も
多いのだけれど

出来るならば
土色の大地に
咲かせたい

棘の角度は
内向きに
外側に 出し過ぎると

観客席に
悲鳴が 響いちゃうから
堪忍ね

内弁慶の子供が
思わず 大笑いしちゃうような曲

まるで 楽しい
踊り出すような 瞬間を
想像しながら  眺めてる

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自由詩 棘の角度 Copyright 藤鈴呼 2017-03-21 21:01:26
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