ねずみと火花
竜門勇気


誰かのもんと笑って
欲しがれなくなるのは
いつも昼下がり
腹ペコから解放されて
だらつく無意味川の中

いつまでこうしてるんだ
わすれたし
ゆるしたろ
詰め寄るあいつ
絞められて思い出す
頭が首のうえにあらぁ

自堕落さなんて
生まれたときから持ってたよ
買うまでもねー
貰ってまで生きたくねー

猫に追われて回る
回る回る腹の上
慌てふためいてグラスに飛び込んで
青い炎にまた踊るんだ

いつまでこうしてるんだ
さっき
許したし
忘れたろ
ドアを開ける俺は
締め出されたって思い出す
朝から今日は醉うさ

猫に触って
笑う笑う乱れた太陽
慌てて始める準備にころんで
なんだばらばらだ
まるで王様だ 白痴の賢者だ

自堕落さなんか
さっきからここにいるよ
話が聞きたいだろ
引き留めといたのさ
回る回る火花がまるで
寝転がり丸まる猫に見えるだろ
触れるなよ 触っちゃダメだ
声が聞こえても返事はするな
まるで王様で白痴の賢者だ
朝からずっとそこで回ってる
俺が眠った頃から
墓穴をほっている




自由詩 ねずみと火花 Copyright 竜門勇気 2017-02-23 11:24:15
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