原始人(II)
間村長

小学生のヌードを見たと言うので
私の後頭部を容赦なく
大きな手が襲い
私は砂糖塗れとなって
痛打された後頭部は
物理的に正しく
私の顔面を私の前の
机の上に打ち付けられるように
導き
私は口を机で強打して
前歯の一部が欠けてしまった
下手人の本名を出すのは憚られるので
仮にその下手人の仮名をミッキーとして置こう
ミッキーは人でなしだ
ロッキー3で死んだことをいいことに
ゴーストニューヨークの幻となって
私を襲う
小学生のヌードを俺にも見せろと言う
バランス感覚だったのかもしれない
それは今となっては分からない

私は人ごみに紛れて
ぼきよしに会いに行く
ぼきよしに会えてよかった
街路をゴミが舞う
そんな日に私は
初めて原始人に接近した様な
気持ちになれるのだった


自由詩 原始人(II) Copyright 間村長 2017-02-03 09:36:46
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