水宮うみ

こどものころ、100はとてつもなく大きな数だった
けれど、どこまでも大きな数があるって、100なんて全然ちっぽけだって、大人になるにつれて知った
70億という数字が教えてくれたのは、僕が世界の一員だってこと
僕は今までの日々を数える 数えきれない有限の日々を

「10を10乗して10乗して10乗して……という繰り返しのなかで、いつか宇宙より広大な場所に行くことができるかな」
僕がそう訊ねると、「どこにも行けないよ。自分を知るだけさ」と、1は少し寂しげに笑った



自由詩Copyright 水宮うみ 2017-01-31 19:22:45
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