空の呼び声
服部 剛

私の背後には、いつも
不思議な秒針のが響く  
――いつしか鼓動は高鳴り
――だんだん歩調も早まり
時間は背後に燃えてゆく

この旅路に
数珠じゅずの足跡は…刻印され
黄金の日々の方角へ

曲がりくねった道や
長い坂の向こうを見据えた
目線の先には、只
広やかな青い空

空色の画布に
巨きな時計は
薄っすらと浮かび
不思議な秒針の音が響き

旅の途上に立ち止まる、私を
遠い空から呼びかける  






自由詩 空の呼び声 Copyright 服部 剛 2017-01-24 21:37:08
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