あると仮定して
ただのみきや

――切り刻む
思惑/意図/動機//詩情/詩法?/詩論??//詰め込んだもの//
読み漁ったもの/捻り出したもの/スケスケのもの//
レゴ並みの理論武装/生まれや育ち/時代精神/文化/思想/神学//
嗜好品/大ぼら/単なる添付情報/流行/自己顕示欲/歪ミ/甘エ/怒リ//
狡さ/おバカさ/意識下も/無意識も/傷口/痛み/抒情//
正気も/狂気も//切って//斬って//きり刻む////
そして磨り潰す
な・ニ……も……カ・も……ぐちゃ……グチャ……に・シテ……
原・形ヲ……とど……メず……裏ご・シし・テ……水へ……さらシて……
。。。。溶けるもの。。。。浮かぶもの。。。。沈殿するもの。。。。
  。。。。剥離するもの。。。。すべてが。。。。意味を為さない。。。。
。。。。素粒子のように。。。。なるまで。。。。
  。。。。ビーカーの中で。。。。小さな。。。。気泡と共に。。。。
。。。。陽光。。。。あるいは。。。。ブルーライトに。。。。
  。。。。反射しつつ。。。。かき混ぜられ。。。。
。。。。回転する。。。。水。。。。およそ透明に。。。。なりながら。。。。
  《《***結晶***のような***無数の***輝き***》》
   《《***その微小な***星雲の渦中***ただ***》》
――一本の極細の糸状のものが見つけられるなら――
イトミミズよりも遥かに微細で顕微鏡的眼差しにだけ反応し
脈動する黒い繊維の切れ端のようなもの――
(あるいは忘却の果てに虚無と化して堆積する砂塵の沈黙が
思考の無風にすら濛々とする中――
それでも残された拇印のような何かを刻んだ一片の石――
あらかた摩耗していたとしても尚も幻影の如く浮かび完全には消え去らない
生と死を貫いた一条の残光に寄り添う影ゆれる糸――)
origin――∞∞ウイルス遺伝子∞∞――天生のなにものか




               《あると仮定して:2017年1月18日》









自由詩 あると仮定して Copyright ただのみきや 2017-01-18 21:37:47縦
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