砂風
山人

白く泣く
砂の上
両手で砂をつかむ
一縷の風に
手の平から零れ落ちる砂粒
地の底からの叫び声
海が底から湧きあがる
漆黒の暗闇から重なるような怒涛を
次から次へと湧き出させて
岩に叩きつける
枯れた火が遠くで燃える
青白く冷えた光をともなって
水は流れる
冷たく透明な水路を持った凍った体内に
かさかさと私のうろこが風に舞い
海岸の発泡スチロールと共に
虚ろな鼓動のない空へと吸い込まれる
いつしか私は波となって
干からびた
骨のように佇んで
じっと白い砂風に吹かれている


自由詩 砂風 Copyright 山人 2017-01-12 06:28:40縦
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