汁粉
はるな
わたしたちは 同志じゃなかったか
つやつやとひかる夜空の月をつまんで椀に入れる
愛のような何かを信じて生き続けた
蔓延る雑草のようにありふれて強く
そしてたやすく引き抜かれるものを
わたしたちは同じようなものだった
違うのに信じようとした という点において
同じであろうとする悲しみと
つやつやとひかる夜空の月をつまんで椀に入れる
自由詩
汁粉
Copyright
はるな
2017-01-11 23:13:21