冬の夜
朧月
お鍋ばっかり作るのは
会話の無いのをごまかすため
互いの箸を受け入れる
それが暗黙の譲歩
冬はいいよね
寒いの一言でなんか言った気になるし
窓の水滴が答えに見えてくるし
外から見るとどの家も
同じ暖かさにみえている
あなたが少し
後ろめたいのかもしれない
猫背の背中を黙ってみつめる
自由詩
冬の夜
Copyright
朧月
2017-01-11 20:17:19縦