帰路の混線
深水遊脚
酒臭いヨッパライ雌ともだちがいないのか俺にもたれて眠る
手放さず握りしめてるコーンスープ吐瀉物の香に似て覗き込む
ついさっき一緒に飲んでいたような雑なタメ口右から左
降りる駅十秒前から声かける着くよ立てるの一人で行けるの
降りる駅一緒にでたが嘘のように馴れた階段ふつうに昇る
短歌
帰路の混線
Copyright
深水遊脚
2016-12-30 23:23:16