聖夜の木
服部 剛

クリスマスツリーは、何処か寂しい
聖夜の言葉にならない歓びを
言葉ではなく
自らのからだに灯る
無数の色の明滅で語り
少し温まった人々の靴音が過ぎ往くのを
夜道でそっと、見守るから

クリスマスツリーは、深夜の道に独り立ち
聖夜を過ぎたあなたの冬の心に、独り立ち
密かな声で無数の光を…語るでしょう  







自由詩 聖夜の木 Copyright 服部 剛 2016-12-20 23:35:37縦
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