二十年
水宮うみ


彼が世界を美しいと思えるようになるのに二十年かかった。
冬の風呂の暖かさを知るのに、夏の風の心地よさを知るのに、
青空の透明さを知るのに、草原の輝きを知るのに、二十年かかった。


自由詩 二十年 Copyright 水宮うみ 2016-12-19 13:57:29
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