いらない筈のもの
水宮うみ

言葉はいらない。死はもっといらない。
哲学的に木々が風に揺れている。
僕は確かさを追いかける。それは楽しい哲学だ。
うちの猫はなにやら哲学しているような風格があり、きれいに世界を持ってる。
必ずしも、哲学するのに言葉はいらない。続けるのだ。僕は僕の生命を。うちの猫はうちの猫の生命を。
考え続けることが正義なら、僕は悪だね。
廻る時間のなかで、流れ星のように流れながら、
いらない筈のものを頼りに追いかける。今、確かに、僕らは生命だ。


自由詩 いらない筈のもの Copyright 水宮うみ 2016-12-14 22:29:46
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