ブラック
あおば

          161112

校長は目の周りがブラックだから
時計を見ながら教育方針を述べる
ルル述べる
坊ちゃんは狸のような顔だと思いながら
聞き流している
ブラックパンサー
ピンクパンサー
宿屋で茶代なんてやらんければと
希望的観察を述べる
20光億年の先にもプラークホールがあり
俺の顔を見ては笑う
挨拶しなければと無理して笑顔を作る
これが世間様を渡る方便だと
紅い革を鞭の代わりに
振り回す
喧嘩慣れしている銀河を渡るために
絶対温度4度Kの放射を浴びせ
末成りの唐ナスを甘くする

ホラ貝を吹きながら
焼き芋屋の軽四輪が
国道をぶっ飛ばして行く
http://members.jcom.home.ne.jp/hloco/ishiy1p.jpg
旨く出来ているので
走りながらでも釜は燃えている
カチカチ山のようだ
ガソリンタンクの上部で
薪が勢いよく燃えているが
これでいいのだ
バカ田大学卒業生と
ワームホールを抜けて
山城屋の前に戻る
下宿の飯よりも旨いと
坊ちゃんはしみじみ思った



初出「即興ゴルコンダ(仮)」
http://golconda.bbs.fc2.com/
タイトルは、ぎわらさん



自由詩 ブラック Copyright あおば 2016-11-12 23:34:06縦
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