ポプラの唄
服部 剛

秋の夕陽のふりそそぐ
歩道の人々に紛れて
ひとりの妊婦が傍らを、過ぎた。
――そっと僕は祈る。

遠い背後から
ポプラ並木の囁きが
さわさわと…夕凪に運ばれて
僕の靴音は、密かな幸いを唄い出す。  






自由詩 ポプラの唄 Copyright 服部 剛 2016-09-16 23:59:45縦
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