あなたたちほどの悲しみはないけれど
水宮うみ


それでも詩を書いてみようと思う。 
雨は立体的な悲しみで、僕の悲しみに寄り添ってくれる。
雨を浴びると悲しくなくなった。〇になった。
わたしたちは立体的ではなく、平面的でもなく、〇だ。と僕が勝手に思っている。
〇はかつて■だったのだろう。■はブラックホールで、
ぐるぐるぐる~って諸々を吸い込んで、その後〇になりまた■になりを繰り返す。
この世は立体ではなく、平面でもなく、多分〇×■。
わたしたち、あなたたち、僕ら、つまり〇×■が悲しみとなり楽しみとなり雨が降る。


自由詩 あなたたちほどの悲しみはないけれど Copyright 水宮うみ 2016-09-13 20:30:45縦
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