亜の門
藤鈴呼



あの言葉には
色々な感情が
織り交ぜられる

嫉妬
羨望
咀嚼
思惑
疑念

その どれ一つを取っても
前向きなものが無いと お思いか
それも 致し方あるまい
大衆的では ないのだ

どちらかと言えば 体臭のような
独特の リズム

詩人だね

たった一言の中に
渦巻く色合いを
文字で こうして 表現する全てを以てしても

無駄なのだ

どちらかと言うと 捻くれた 泡のような
消えても 次々と 堆く 積まれる
日々の 埃たち

それが 一つの「誇り」へと 進化するまで
待てる若者の
何と 少ないこと

或いは 「否」 と言う花の中で
咲こうとする 輩よりも
裂こうとする 兵の多さに
何時だって 閉口するのだ

何時だって 開口されて いるのにね
あの 門は

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自由詩 亜の門 Copyright 藤鈴呼 2016-08-22 10:42:12
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