しあわせ固め、遠まわし蹴り
ともちゃん9さい

噛み砕いたものを与える鳥の気持ちで触れないで眺めていた
「絵のようだ」っていう
こんなに部屋がゆがんでいるのにしあわせの絶頂なんだって

絵画の絵はがきの色は少しずらしてあり、記憶の中にだけ色がある

しあわせは点の集合ではないと思いたいけれど
点描のしくみを守るつもりはないけど
そうなんだけど
男の子と禁煙のにおいがして
こまる

じょうずに乗れば行ける場所ばかり歌われているし
恋をしていることになってる
問題がある
夢がある
持病がある

一気に近づく感じがやりたいというか食べたい
ぜんぶ飲み込んでしまってから考える
ペンダコの指をまっすぐにするため
痩せることにした
鏡張りの部屋じゃなくてよかった

ガムを噛んだ音で怒られた
名前と安否をSNSで確認するたび「お●●●してるか」とレスしてきた編集者は

あのレコードを教えてくれたし今も
あのレコードのイントロにいちばん似ていると思うし
副作用でたくさん汗をかいているし

君の恋人が死んだかつての海の日をもうみんな忘れかけてる
それだけで死ねる
ふくらはぎの砂がぽろぽろかわく

メガネをはずさないで
ちゃんと合わせて見てほしいので
小指を鼻の穴に突っ込む
ことばかり考えながら呼吸していた

少女の娼婦のスタンスで
待合室の童貞を誘う
なにかが割れたままする
童貞からウェブメール
誘われて
架空のポップスター
人差し指と呪文
前の恋の高揚を追い求めている

掃除機をかけたばかりの畳にころがって
ギターの音がする
おんなじとこばかり弾くので
眠ってしまう


早朝、
商品価値を知るすべての食べ物たちが
からすから逃げる


いま、
ハッピーだから
おっぱいだから
やわらかすぎて
純正律がきもちよくなっちゃって
チューして
ほんとはこうしたかったって
なんで
しなかったんだろ
したんだけど
つづかなくて
ずっとつづくことがしあわせなんでしょ
いましあわせじゃないの
きみと
ずっといっしょにいたかったよ
かえればよかったの
言ってくれたら
かえてちがくしたのに
ちがくしたのに
きみが

ばかだなって笑っても
だれかが笑っても
どんどん
夕暮れが青くていつも眠くなっても
眠っても
どんどん
さびしくなくなっても
はりさけそうな恋のうたは
どうしてうたうんだろう
においたち
恥ずかしくって
背景のない

ママとパパに似てない瞬間を固めて
それが今だってわたしなんだって
きみが鏡なんだって

言いたかったけど
言わなかったら
ずっとこのままでいられる

言いたかったけど
言わなかったから
ずっとこのままでいられる


自由詩 しあわせ固め、遠まわし蹴り Copyright ともちゃん9さい 2016-08-02 12:11:18
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