梟の目
服部 剛

枝に留まった、夜のふくろう
少々首を傾げ
まっ黒いビー玉の瞳で
あなたをじぃ…と、射る

――梟は、仮の姿で
  ふっくりとした着ぐるみの中に
  小さな哲学者がいるらしい

存在自体が宇宙の知恵を、語っている
黙していながら
黙しているのではなく
何かを、こちらに問いかけるように  






自由詩 梟の目 Copyright 服部 剛 2016-05-19 23:06:49
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