アンインストール(ゴル投稿長考版)
高橋良幸

ふりかえる
と誰かが押下した起爆装置だった
粉塵をかいくぐってくる
音速以上のものたち
重力を必要としなくなった動作は
マリオネットのように崩れる

排熱しようとする換気装置の
こころの換気装置が、
正しい演算を求める熱を捨てられず
果ては
不完全性定理の
不正な引用を始める

論理の起点は感情にあり(人間がマシンでないことを条件として)
その起点の正しさはあなたがいないと証明されないのだ
昨日消えたあなたの正しさは
私の正しさための正しさでもあったのに

今日も私たちは作業に忙しい
インストールをして
アンインストールをする


自由詩 アンインストール(ゴル投稿長考版) Copyright 高橋良幸 2016-03-26 21:26:56
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
Democratic Poems