海老の目
服部 剛
修善寺の蕎麦屋の座敷にて
熱燗
(
あつかん
)
を啜り
天せいろを食した後の
油が浮いた器のつゆに
喰い千切られた、桜海老の顔
白い光の小さく宿る
黒い目玉
茹
(
ゆ
)
であがった、僕を見る
自由詩
海老の目
Copyright
服部 剛
2015-10-27 20:05:23
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