樹ノ声   
服部 剛

にょきにょきと…背丈がのびる
パキラの樹は、天井にふれ
窮屈そうに
緑の背骨を曲げている  

――私ハモット大キク…ノビタイ

音の無いパキラの声は、不思議なほど
対面する私に内蔵された
一枚の
心響板を…震わせる  






自由詩 樹ノ声    Copyright 服部 剛 2015-10-23 21:43:03
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