つぎの夜までに飲み込まれる
北大路京介

秋が連れてきた死神

彼の声を聞いています

宇宙の鼓動にも似た深い深い群青色の声

夏の魔物は突然姿を消しました

 迷いなさい つぎの夜までに飲み込まれる



冷たい砂漠に暗い風

遠くに きらきらとした高塔のライト

瞼は重たくなり 眼の奥がひどく痛みだしました

眠るのは天国かもしれないし 地獄かもしれない

 迷いなさい つぎの夜までに飲み込まれる


自由詩 つぎの夜までに飲み込まれる Copyright 北大路京介 2015-10-08 21:39:03
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