いつかどこかの風の便りで
komasen333


眩しかった
眩しすぎた


鮮やかだった
鮮やかすぎた


会えた
それだけでよかった


話せた
それだけでよかった


戻れない季節
戻せない季節
描いても描いてもすり抜けていくけど
それ以上に描いても描いても浮かんで来る季節


光が闇に夢を与えてくれた
夢が現実に彩りを振り撒いてくれた


叶えられなかった夢を今、必死で描いている
叶えられなかった夢を今、必死で綴っている
叶えられなかった夢を今、必死で色づけている


出会えた事に応えたい
生きがいの拠りどころは
あの頃から変わっていない


微笑んでくれるように
必死に必死に
駆け巡ろうと想っていたのに何一つできなかった


喜んでくれるように
必死に必死に
解き放とうと想っていたのに何一つ魅せれなかった


苦いモノクロの重みだけ
これまでもこの身体を奮い立たせてきた


切ないセピアの重みだけ
これからもこの身体を奮い立たせていく


戻りたいけど  もう戻れない
戻したいけど  もう戻せない   
ときにあまりにも辛いけど


もう戻れないからこそ   
現在を
一瞬一瞬を   
輝かす意義が生まれてくる


もう戻せないからこそ
未来を
一瞬一瞬を   
描き続ける意義が生まれてくる


誰よりも眩しかった 
あの頃魅せれなかった分も応えるように
現在を輝かしていく
一瞬一瞬を輝かしていく    
どこかの風の便りで伝わるように  


誰よりも鮮やかだった
あの頃できなかった分も応えるように
未来を描き続けていく
一瞬一瞬を描き続けていく    
いつかの風の便りで伝わるように 


自由詩 いつかどこかの風の便りで Copyright komasen333 2015-10-08 14:39:18縦
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