微風が吹く 雨上がりの虹と橋
komasen333

強い雨。
ひどい風。
霞む夢。
それでも
それでもに
それでもを注ぎたして歩んでいく未知。



強い雨。
ひどい風。
それでも
宮沢賢治の詩にあるような
激しさと優しさを心に灯したまま。



いつまでも見つめてはいられない
叶えてこそ価値がある夢。


どこまでも追いかけてはいられない
叶えてこそ味わいがいのある夢。



数えきれぬ失敗
そのたびに増える傷と痛み。

数えきれぬ後悔
今でも振り返り耽ってしまう自分がいる。

すべては実験なのだと言い聞かせつつ
すべては思い出になると言い聞かせつつ
エジソンの言葉を思い出しつつ。



見方を変えれば
失敗は失敗でも
後悔は後悔でも
それだけ
大切な経験に
貴重な感覚に
もう少しのところまで
近づけていたということだろう。



これからも
失敗と後悔は尽きないだろうけれど
すべては実験であること
すべては思い出になること
忘れずに、忘れずに、進んでいく。



強い雨。
ひどい風。
霞む夢。

慣れていく中でも
その先に思い描ける
微風が吹く 雨上がりの虹と橋。


自由詩 微風が吹く 雨上がりの虹と橋 Copyright komasen333 2015-08-27 21:03:35縦
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