響くもの
青色銀河団

口腔から喉の奥へと
落ちてゆく暗がりの
生きるものの持つ
湿り気を帯びた
底の見えない暗闇

全ての声は
空洞から押しだされ
湿り気を帯びて響く

釘のように
土のように
秋雨のように
空洞から空洞へと
響いてゆく

響くもの全ては湿り
響くもの全ては淋しい


未詩・独白 響くもの Copyright 青色銀河団 2003-11-10 00:17:13
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