素直瞬間
komasen333

言えばよかった  過ぎ去ってみてから気づく
言えばよかった  過ぎ去ってみてから後悔を噛み締める



過ぎ去る随分前から
きっときっと後悔するのだと
わかっているのに
動けた例がない



素直になるのが怖くて
素直な自分が嘘くさくて
素直な自分がわからなくなって    



まあ、いいか
そのときが来たら 
また考えればいいかって



言うべきだったんだ  少なからず浮かんできたことを
言うべきだったんだ  かっこ悪くても、駄目だとしても
言うべきだったんだ  戻れなくなってから耽ってみても
言うべきだったんだ  後悔は緩むことなんてないんだから



いつかでどこかでまた逢える  
そんな根拠のない予感じゃなくて
今、この瞬間に
何ができるか、何を渡せるか、何を魅せれるかを
一瞬一瞬、ショートしそうになるくらい考えなくちゃならない



今、この瞬間を   
その微笑みを  色づけたいんだ

今、この瞬間を   
その無邪気を  滲ませたいんだ



素直になって もっと素直になって  
素直になって もっと、もっと素直になって



言えなかった季節の分も  答えるように
言えなかった季節の分も  応えるように 
言えなかった季節の分も  越えるように


言うべきだった季節の分も  彩るように
言うべきだった季節の分も  縁取るように
言うべきだった季節の分も  重ねるように


自由詩 素直瞬間 Copyright komasen333 2015-08-22 12:48:03
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