あの時くれた手紙、声、微笑み
komasen333


あの時くれた手紙が響いている     
だからこそ今日も歩いていこうと想える


あの時くれた声が滲んでいる       
だからこそ今日も歩いていこうと想える


あの時くれた微笑みが揺れている    
だからこそ今日も歩いていこうと想える


画面越しに大きく揺れる瞳   
明日さえも不確かな情勢下で生き生きと輝いている


時に哀れみ、時に憧れ
時に添い寄せ、時に跳ね除け


計算を必要としない
計算の通用しない


大きな瞳がふいに潤んでいる
みるみる滴が溢れ出す


画面はそれに気づかない
気づいていたとしてもクロースアップが限界だろう


その滴はこの身体の分も流してくれている        
そんな風に思えて仕方ない日もある


その滴はこの身体の代わりに流してくれている      
そんな風に巡らさずにはいられない日もある


そのたび、想う    
その滴の分もこの身体を生かせているのかと


そのたび、想う    
その滴の分もこの今日を生かせているのかと


あの時くれた手紙が響いている     
だからこそ、明日も歩いていこうと想える


あの時くれた声が滲んでいる       
だからこそ、明日も歩いていこうと想える


あの時くれた微笑みが揺れている    
だからこそ、明日も歩いていこうと想える


あの時くれた手紙が響いている     
だからこそ、その手紙に夢を重ねる


あの時くれた声が滲んでいる       
だからこそ、その声に夢を重ねる


あの時くれた微笑みが揺れている    
だからこそ、その微笑みに夢を重ねる


あの時くれた手紙が響いている     
だからこそ、その手紙に応えたくなる


あの時くれた声が滲んでいる       
だからこそ、その声に応えたくなる


あの時くれた微笑みが揺れている    
だからこそ、その微笑みに応えたくなる


自由詩 あの時くれた手紙、声、微笑み Copyright komasen333 2015-08-07 10:36:52縦
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