息子の教育
服部 剛

出先の喫茶店で「童心」がお題の
コラムを書いてから、自宅のママに電話した。

――じゃあ、読むよ。
――今、周に聞かせるからちょっと待って。

ママが携帯電話の音量をあげてから
できたてほやほやのコラムを朗読するや否や
受話器越しに、鈴鳴りの笑い声が転がった。

染色体が一本多いので、3才でも
あーとかうーしか言わない周にも
(何か)が伝わっているらしい…  

詩人という少々変わったパパではあるが
時折朗読なんぞで伝授しようと、思うのだ。  

言葉の裏にあるものを    






自由詩 息子の教育 Copyright 服部 剛 2015-02-11 23:48:36
notebook Home 戻る  過去 未来