滑稽な顔
服部 剛

僕は崖の上に、立つ。
崖の上に立てば、あの風が吹く。
眼下の海のうしおを見れば
意気地無しの足は、すくむ。
すくむからこそ二本の足で、僕は立つ。
わなわなと生に震えながら。
への字にきっ…と、口を結んで。  







自由詩 滑稽な顔 Copyright 服部 剛 2015-02-07 18:30:39
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