鳥の唄
服部 剛

どっちでもいいさ――右に転ぼうと、左に転
ぼうと、あの娘にフラれようと、はたまた結
ばれようと――全ては運命の掌がふったサイ
コロの数に過ぎないのだから

右にゃあ右の風が吹き…左にゃあ左の道があ
り…どの道遊べる大人になりゃあ、日々の場
面はいつかきっともっと熟れた味わいの想い
出という酒の肴になるだろう

さぁ友よ、飲もう、酔おう、千鳥足のまま夜
の路地を往こう…

小さい日々を見下ろす鳥になり、空に翼を広
げれば――君はすでに、無重力の鳥になる。  






自由詩 鳥の唄 Copyright 服部 剛 2015-01-14 23:18:00
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