あんもないと
藤鈴呼



古代から もてはやされた
不思議な 螺旋

虹のような 瞬き

アンモナイト・パイライト
余計に 煌めけ

やわらかな 肢体を
固い殻に 隠した ままで

どこの時代に 置いて来た?
どんな事態に 侵された

ビー玉状の 烏賊の瞳の如く
透明感を 演出できるか

流れ始めた 油の如く
水溜りを 形成するのか

素人も 芸術家も
アーティスティックに 耀け

プラチナの 鎖の奥に
繋がれし 寂しげな心

カラカラ と 響く
のそのそ と 蠢く

アンモナイト・パイライト


自由詩 あんもないと Copyright 藤鈴呼 2014-09-16 19:19:57
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