すする
藤鈴呼

アツアツ の ラーメン を
ハフハフ と すすった後で
店を出た

キミが 叫ぶ
すごいよ!

何がだろうと 振り向くと
白い 波 波 波

舞い踊りながら
暗闇に 映える

あんなに降り積もった雪を
こんなに積み上げる事も
随分 大変だったろうに

そんな 会話とともに
通り過ぎる 直前だった
広い 駐車場

拾い上げたのは
一抹の 不安
それとも 希望

とろとろの 汁の上に
ふわり 乗せた 海苔が

滴で 満たされて しまう迄に
結論を 出せ

長い 麺を
一挙に すする事が 出来たなら

今夜 すすり泣く ことから
逃れられそうだと


自由詩 すする Copyright 藤鈴呼 2014-08-05 23:46:19
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