夢の木
服部 剛

君はちょっと人より黒目が、大きいね
君はちょっと人より睫毛が、長いよね

今夜も、薄ら目を開いて眠り
夢見る二才の君は
人より染色体が一本多くて
まだ喋らないし、歩かない

ちょっと風変わりな君だけど
きっと(何か)を、持っている

天の神さまが
君のこころの世界に植えた
一本の木は、すくっすくっと
空に向かって何処までも伸びるだろう

すやすや眠っている、周よ
今夜、パパには視えるんだ

緑の葉群を
優しく風にそよがせて
世界にたった一人で立っている
あの夢の木が  







自由詩 夢の木 Copyright 服部 剛 2014-08-04 23:56:48縦
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