あな

どうも先天性らしいのです
人の心に穴があるのは

入り口は巨大な洞穴のようであったり
縫い針がやっと通るほどのものであったり

 それぞれ異なる 奥深さ
 それゆえ根付く 闇のまた闇
 そのせい盲目 見失う
 そこにあるはずの 宝箱

暗くて怖ろしいのだけれど
塞がることはないし
詰まってしまった人生など
きっとつまらないので

私は風の通りをよくして
せめて清清しさを保っています



自由詩 あな Copyright  2014-08-02 22:25:57
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