夢見石
藤鈴呼

編み込んだ 分だけ
手垢の 残る ストラップ

石の 意志
漸く 編めた 手汗さえ
キラリ 光る

ビーズならば
合間に 穴が開いているのも
定番

石を 傷つけていない、
これは
大きいのかも 知れません

どこにでも 転がっている
当たり前の 石ころを

どこの誰にでも 見える状態から
独り占めして しまっているのは
逆に 罪深い気も しますけれど

その分 手元の 包み紐と 共に
温もりを 伝えて
勘弁いただきたい ところです

夢見石にでも 変身できそうな
嬉しさを 得ました


自由詩 夢見石 Copyright 藤鈴呼 2014-07-23 11:11:56
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